「手話は難しい」の広がり?


 手術で気管切開をした為10日間程声でのコミュニケーションがとれない日々を経験しました。特に術後の集中治療室での5日間は体中に管や器具が付けられ、寝返りもできず、痛い・苦しいの毎日でした。
その間会話は筆談のみでした。まだ字もはっきり書けない状態なので、なんとか身ぶりで伝えようと手を動かしてもすぐに「書いてください」と言われてしまいます。
私は手話はできますが、手話を知らない人に使うはずはなく、身ぶりを駆使してなんとか・・・と思ったのですが、どうも「手を動かす」=「手話」と思われたようです。(病院では自分が手話ができるとはだれにも言ってなかったのですが)
私が手話を始めた30数年前はNHKの手話ニュースもなく、手話を見る機会が少なかった時代ですが、今は多くの人がテレビ等で手話を見る機会が増えました。そのことが逆に「手話は難しそう」と感じている人が増えたのでは?と思ってしまいました。...
身ぶりから採った手話も沢山ありますし、手話を知らなくても身ぶりで十分伝わることもあるので、声でコミュニケーションがとりにくくなった人とはボディランゲージという手段もあることを知ってほしい!と感じた入院生活でした。